
小学校1年生からお習字教室に通い始め、そこで右手で初めて筆を持ち、書きました。
中学校卒業で辞めてしまいましたが、約10年前から再度一から、書写・書道をとおして練習してきました。
今回は、仮名の臨書練習をしました。
高野切第三種 伝 紀貫之筆 平安時代 942こうやぎれだいさんしゅ でん きのつらゆきひつ
よのなかはゆめかうつゝかうつゝともゆめ
ともしらずありてなければ
変体仮名
与の那可はゆめ可う徒ゝかうつゝと毛ゆめ
と毛しら須ありてなけれ者
半紙半分のサイズに2行で書きました。行間は違いますが、お手本とほぼ同じ大きさで書いています。
スキマ1時間に書いたので、後で見直したら荒いし、バランスも悪いなぁと思います。
やっぱり気持ちが焦ると、書いた文字にでますね。反省。
お手本は、二玄社の日本名筆選5 高野切第三種 です。
かなは普段、小さくなってしまった固形墨で擦って書いていますが、今回は少しでも時短したかったので、仮名用墨液を使用しました。
濃淡を統一したい方、特に賞状を書かれる方にはおススメだと思います。
現代語訳
世の中は夢か現実か。現実とも夢ともわからない。存在していて存在していないのだから。
ありてなければ ⇒ 存在していると同時に、無であるので。
●存在と無は一つであるという、すぐれて哲学的な歌であり、多くの「はかなさ」を詠む古今集歌にとって、一種の思想的な支柱ともいうべき歌。
(角川ソフィア文庫 高田祐彦 訳注 新版 古今和歌集 平成21年 p.415-417)