小学校1年生からお習字教室に通い始め、そこで右手で初めて筆を持ち、書きました。
中学校卒業で辞めてしまいましたが、約10年前からもう一度、一から書写・書道をとおして練習をしなおしてきました。
ここでは仮名の臨書をおもにチャレンジしています。書きぶりがまだまだですが、上達できるように頑張ります!
今回は…
高野切第三種 伝 紀貫之筆 平安時代 941こうやぎれだいさんしゅ でん きのつらゆきひつ
よのなかのうきもつらきもつげなくに
まづしるものはなみだなりけり
変体仮名
よ能な可のうき毛徒らきもつげ那くに
ま徒しる毛のはなみ多那りけ利
半紙半分のサイズに2行で書きました。今回は書くのに、20分くらいかかりました。
小さめの字は疲れます。まだまだ練習が足りませんが、2枚書いて限界でした・・・
お手本は、二玄社の日本名筆選5 高野切第三種 です。
この歌は、高野切第三種の2つめの歌となります。気長にコツコツ頑張ります。
現代語訳
世の中が悲しいとかつらいとかいうことを誰にも告げてはいないのに、そのことをまっさきに知るものは涙なのであった。
つげなくに ⇒ 涙も含めて、誰に対しても。
まづ知る ⇒ 作者の悲しみやつらさを。
(角川ソフィア文庫 高田祐彦 訳注 新版 古今和歌集 平成21年 p.415)
この文庫本、高野切 第一種 第二種を書く練習されている方にも、是非おススメしたいです。
臨書するだけでなく、現代語訳と解釈が書かれているので、歴史観を理解できるようになれますし、知識の幅も広がって、より高野切の面白さが倍増します。