小学校1年生からお習字教室に通い始め、そこで右手で初めて筆を持ち、書きました。
中学校卒業で辞めてしまいましたが、約10年前から再度一から、書写・書道をとおして練習してきました。
ここでは仮名の臨書をおもにチャレンジしています。書きぶりがまだまだですが、上達できるように練習を頑張ります!
今回、臨書をしてみたのは…
高野切第三種 伝 紀貫之筆 平安時代 940こうやぎれだいさんしゅ でん きのつらゆきひつ
よみびとしらず
あはれてふことのはごとにおくつゆはむ
かしをこふるなみだなりけり
変体仮名
よみびとしら須
あはれて不ことのはごとに於くつゆはむ
可しをこふる那み多なり介利
半紙半分のサイズに2行で書きました。書くのに15分くらいかかっています…小さめの字を書くのは苦手で、手も疲れます。
お手本は、二玄社の日本名筆選5 高野切第三種 です。二玄社のこの本は、カラーで文字も大きく墨の潤滑も見えやすいです。仮名の初心者にはいいと聞いたので、仮名はこの本から臨書を始めたいと思います。
行間は違いますが、ほぼ手本と同じ大きさで書いています。
この手本には、ちゃんと読み方と変体仮名も書かれています。
現代語訳
「あはれ」という言葉を発するたびに置く露は、昔を恋しく思う涙なのであった。
言の葉 ⇒ ここはとくに「葉」のイメージをもたせる。
露 ⇒ 「葉」の縁で涙の見立て。
昔の恋いを慕う心情は、現在に対して肯定的でない、厭世観にもつながる思い。
(角川ソフィア文庫 高田祐彦 訳注 新版 古今和歌集 平成21年 p.415)