ご覧になっていただいて、ありがとうございます。左ききのchatoです。
高野切第三種 伝 紀貫之筆 平安時代 953こうやぎれだいさんしゅ でん きのつらゆきひつ
あしひきのやまのまにゝかくれなむう
きよのなかはあるかひもなし
変体仮名
あしひき能やまの万尓ゝ可くれなむう
支よの那可はある可悲毛なし
お手本は、二玄社の日本名筆選5 高野切第三種 です。
半紙半分に2行で書きました。行間は違いますが、お手本とほぼ同じ倍率で書いています。
・・・書き終わって全体眺めてみると、お手本よりだいぶ右に流れています(-_-;)書いているときは、流れないように上の文字幅など気をつけながら書いているつもりなのですが、まだまだ練習がたりません。。。
現代語訳
どんな山でもその山のあるにまかせて隠れよう。山には「狭」があるが、つらい世の中には生きている効がない。
まにまに ⇒ そのとおりに。ここは、山の様子や状態に従って、という意味。
あるかひもなし ⇒ 「かひ」は「効」に「狭」を連想させる。また、「ある」は「生きる」の意味だが、「あるかひもなし」とことば遊びのようになり、ユーモラスな感じを生む。
(角川ソフィア文庫 高田祐彦 訳注 新版 古今和歌集 平成21年 p.419)